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なぜ複業という形を選んだのか

私は「経理事務パート」として働きながら、「NEKONOTE」として起業した複業ワーカーです。

(複業ワーカーとは複数の仕事を、本業と副業のように順位をつけずに働いている人のことです)

 

パート先からは有難いことに、何度か「正社員として働かないか」と言っていただいています。

ですが、私はそれをお断りしました。

 

なぜなら、私にはどうしてもやりたいことがあったからです。

それが「NEKONOTE」としての活動です。

 

NEKONOTEのコンセプトは、「ネコの手も借りたいほど忙しい人のお手伝いをする」こと。

私は肩書きが付くような何かのプロではないですが、これまで勤めた会社でさまざまなことを経験させていただきました。

 

化粧品の販売、エステやメイクなどの技術と知識。

接客の基本、ホスピタリティ、クレームや電話対応。

ネットショップの運営、SNSやホームページの管理。

労務、経理、人事などの事務職全般。

 

ちょっと愚痴のようになりますけど、大変なこともたくさんありました。

 

突然直属の上司が休職、そして退職...

転職直後、前任者は既に退職済みと知らされる...

入社3ヶ月で年末調整、決算...

 

何が分からないのかが分からない。

誰に聞けばいいのかが分からない。

聞いても会社の人も、分からない。

 

こんな状態から、調べて、勉強して、這い上がって乗り越えてきました。

ひとりで必死にもがいていたあのころ、助っ人がいてくれたらと何度願ったことか。

 

社員を入れてもらい、引き継ぎをしながら業務をスリム化し、誰かが休んでも対応できるようサポート体制を作り、マニュアルを作り、整えるのに随分時間と労力がかかりました。

途中、体を壊して入院してしまったこともありました。

 

このような経験から、仕事はひとりでするものじゃないということを学びました。

今、あのころの私のようにひとりで困っているかたがいたら、少しでもお手伝いできたらいいなあ...

そう強く感じ、「NEKONOTE」として活動していくことを決心したのです。

 

そしてゆくゆくは、NEKONOTE仲間を増やしたいと考えています。

私のように「何かのプロではないけれど、誰かの役に立ちたい」というかたに、私の学んだことをシェアして、仲間として一緒に成長していきたい。

 

「困っている人」と「手伝いたい人」を繋ぐ活動。

まだ自分自身勉強中なのに、こんな雲を掴むような、夢のような話、実現できるのか、正直自信はありません。

ですが私は、チャレンジしてみたいと思いました。

 

そして夢物語から現実的な話になりますが、こういった活動をするには、活動資金が必要です。

NEKONOTE活動のお手伝い料としてお駄賃をいただいたとしても、きっと赤字のときもあるでしょう。

 

そんなとき、パートでの収入があれば、金銭面の不安を気にせず活動できるのではないか。

このような理由から、ある程度時間の融通が効くパートとして働きながら、「NEKONOTE」として活動することを決めたのです。